茶花のこころは「花は野にあるように」

先日、地域のイベントでお煎茶を振る舞う機会があったので、茶花を活けてみました。

茶花とは、お茶席に添える草花のことです。

茶花は「なげいれ」といって、「いけばな」とは異なります。

千利休の「花は野にあるように」という言葉がありますが、茶花に使う花は、お花屋さんに売ってあるお花ではなく、野草や雑草を使い、季節感や、お茶の心である「侘び寂び」を表現します。

今回、使えそうな雑草を探すために街中を散策しましたが、見つからず。

街中では、土が少ないのと、除草剤の使用などで、草花が少ないことに気づきました。
ちょっと悲しいですが、仕方ないですね。

というわけで、野花ではありませんが、うちの庭にあったヘデラとイチジクを使うことに。

イチジクの大きくて元気な葉と、ヘデラの赤い葉と茎で、夏から秋への季節の変わり目を表現します(うまくできたでしょうか)。

ただし、ヘデラはカットすると水に挿していても、元気がなくなりますね。
葉がしんなりしてしまいました。

イチジクは、もったいないですが、若い実のついた枝を使います。
丸い実が、ワンポイントのアクセントになればと。

入れ物は、籐編みのかごでしたが、中がスカスカだったので、小物として松ぼっくりを入れてみました。
松ぼっくりで、おとし(水をいれたコップ)も隠します。

大きなイチジクは冷蔵庫にあった食用のイチジク。
やはり、売ってあるイチジクは形も大きさも立派です。
(一応、庭になっているミニイチジクも添えてみました)
買ったイチジクは野草ではないのですが、秋のくだものは置くだけで季節感が出るので、つい使ってしまいます。
(なげいれの流儀に反してしまい、すみません)