野生のランは可憐だけど、力強い
先日、オザキフラワーパークに行ったときに、ランの専門業者がイベント出店していました。
オザキフラワーパーク(東京・練馬区)は、扱っている花、樹木、花器、いずれの種類も量も充実しているお気に入りのガーデンショップです。
ランというと胡蝶蘭しか思いつきませんでしたが、店員さんの話を聞いて、「野生ラン」というカテゴリーがあることを初めて知りました。
胡蝶蘭はいかにも「作られた花」という感じですが、野生のランは可憐さの中に野草ならではの力強さを感じます。
展示してあるほとんどのランはすでに今季の花は終わってしまったということでしたが、板付きのアングレカム・ディディエリ(Angcm.didieri)は、これから咲くということで、購入を即決。お値段も1500円也。
育て方もそれほど難しくなく、直射日光を避け、毎日水をあげればいいということです。
で、業者さんから教わった通り、直射日光を避け、水をたっぷりとあげ続けること3週間。
ついに、グレカム・ディディエリがようやく開花しました。
独特の花の形はまさにランそのもので、6枚の花びらのうち、1枚が舌のようになっています(唇弁、リップというらしい)。
花の裏から、もやしのような茎が伸びていて、なんだろうと思っていたら、これは「距」(きょ)といって密腺なんだそうです。ここにから蜜が供給されるんですね。
それにしても、板付きだからこそわかる、ランの根の太さ。
うどんのごん太麺ような根はグロテスクさと力強さを兼ね備えています。
他のランはわかりませんが、茎の太さといい、葉の分厚さといい、このグレカム・ディディエリは、ずんぐりむっくりのボディにきれいな顔が載っている、そんな感じでしょうか。
このアンバランスさが魅力的です。
それにしても今年の夏は暑い。
猛暑中の猛暑。
日中はミツバチどころか蚊すら飛んでいません。
グレカム・ディディエリの長く伸びた「距」(蜜腺)も、ミツバチがいないのでは、意味がありません。
(ミツバチは早朝の涼しいときに来てるのかな?)
涼しくなるまで、花が持てばいいのですが。
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません