体重激減!【ブルドッグパピーライフDAY3】

2018年1月6日

(ブルドッグ出産記録)

出産から3日目。

パピーの体重が減りました。

体重290グラム。

出産直後に減るのはわかっていたのですが、340グラムから290グラム(マイナス50グラム)は減りすぎ・・・。

通常、生理的体重減少の減少率は1割程度といわれているので(今回の場合だと約34グラム)、体重が減りすぎです。

これは、かなり心配・・・。

しかも、パピーの体温が低い。

「この子、冷たいわね」

これは昨日から薄々感じていのですが、パピーを触ってみると、体から温かみが感じられずに冷たい。

後日、知ったのですが、そもそも生まれたてのパピーは体温が34度くらいしかなく体温は低いのです。

犬猫の赤ちゃんが成長する様子

しかし、このときはそんな知識もなく、

「えっ、これって低体温症・・・?」
「やばくない、これ!」

したたかにパニックになる私たち。

いやな展開が頭の中をめぐる。

「体重激減」→「母乳が飲めていないのでは」→「低栄養」→「低血糖」→「低体温」

J&Kさんから「とにかく仔犬の低血糖と低体温には気をつけてください」としつこく言われていました。

仔犬が低血糖になると、体力がなくなり、お乳が吸えなくなって、衰弱死する確率がぐんと上がります。

だから「低血糖だけは絶対避けてください」と、何度も言われていたのです。

ちなみに、人間も低血糖状態が続くと死んでしまいます。
多くの人が高血糖である糖尿病にを気をつけますが、じつは低血糖のほうが怖いんです。

ひょっとして母乳が全然足りていなかったのでは・・・!

パピーをよくよく触ってみると、あばら骨が浮き出ているような。

3日目にして、ことの重大さにようやく気づいた私たち。

哺乳瓶が使えないからと、そうそうに母乳に切り替えてしまったツケがまわってきたのです。

この体重が激減した状況をJ&Kさんに伝える。

「減り方が大きいですね。ちょっとやばいかもしれませんよ」

えっ!

「とにかく哺乳瓶でミルクを与えられるよう、がんばるしかないですよ」

ありがたいことに、この電話で哺乳瓶を使い方を40分近くも事細かにレクチャーして頂いた。
いやもう、恐縮しまくりの、感謝・感謝の気持ちでいっぱいです。

【ブルドッグに哺乳瓶で授乳させるときにコツ】

  • ブルドッグは口の使い方が下手なので、乳首を動かしたり、まわしながら、吸いつきのよいポイントを探す(実際、てんも水を飲むときには、口の脇からドバドバ水漏れする)
  • ミルクは多めに作る。多く作ることで水圧が高くなり、出やすくなる。また、多く作ると冷めにくい。ミルクが冷めると粉がダマになってきて、不味くなる(ような気がする)。
  • ミルクが飲ませられるようになると、今度は一度に飲ませすぎて、鼻からミルクを吹き出すことがある。これは飲ませすぎの証拠。ミルクが間違って肺に入ってしまうと誤嚥性肺炎(人間の高齢者も誤嚥性肺炎で死ぬ確率が高い)となり、危険な状態になります。仔犬の鼻からミルクが吹き出したら、人間がすぐに仔犬の鼻に口を当てて、吸い出す。
  • 当初、私たちはミルクをケチって20ccだけ作っていました。

    すると、水圧が低く、乳首からミルクが出にくくなってしまっていたのです。

    当然、生後3日目で吸う力が弱いパピーでは、ミルクを吸い出すことができません。

    しかも、作る量が少ないため、すぐに冷めてしまい、何度も湯煎して温めなおすという行為を繰り返していました。

    また、哺乳瓶の乳首には、大、中、小とミルクの出る量を調整できる印があることも知りませんでした(印がない哺乳瓶もある)。

    そこで、J&Kさんおアドバイスを受け、ミルクを100cc作るようにしました。

    また、乳首を大、中、小、極小といろんなパターンを試し、さらに上下左右に動かし、回転させるなどして、吸い付きのいいポイントを探しました。

    この吸い付きの良いポイントを探すのが、かなり難易度が高い。

    イメージとしては、

    「ゴルフでホールインワンする」くらいの難易度(主観的に)。

    ただし、仔犬が大きくなれば、口も大きくなるし、吸う力も強くなるので、日を追うごとに哺乳瓶でミルクをあげるのは楽になります。

    仔犬が産まれてから3~5日間が正念場です。

    J&kさんのアドバイスを受け、試行錯誤の結果、なんとかこの日の夜にはミルクを10CC飲ませることができたのです。