パピーが消えた!? 【ブルドッグパピーライフDAY5】

(ブルドッグ出産記録)
出産から5日目。
ブルドッグは産まれから最初の1週間が勝負と言われています。
出産後、奇形があったり、内臓障害があったり、低血糖や低体温など様々なトラブルがあっても、2~3日は母犬からもらったエネルギーで持ちこたえられるそうです。
問題は4日目以降。
ここからは仔犬が本来持つ生命力・生きる力が試されます。
J&Kさんからも「仔犬はわりと生命力はあるけど、急変したらあっという間に逝きますから」と言われていました。
うちのパピーは、生まれてから4日目までは十分な栄養を与えることができず、さらには下痢も重なり、体重がどんどん減っている状態です。
当然、体力も落ちているでしょう。
免疫力も低いに違いありません。
今の状況はとても楽観視できる状況ではありません。
「すくすく元気に育ってちょうだい」という前向きな気持ちはまったくなく、
「とにかく、今日一日なんとか生きのびてほしい」
「明日の朝まで死なせないようにしなければ」
という必死な気持ちしかありません。
ストレスはスーパーMAXです。
ただし、私たちの心境に反して、うちのパピーは意外と元気がいい(ように見える)のですが、初めての犬の出産なので、比較のしようがありません。
はたして、うちのパピーの動きは標準的なのか、それとも他の仔犬はもっと動きまわるのか、犬を出産させた経験がないのでまったく手がかりがありません。
うちのパピーは元気なのか?
それとも衰弱しているのか?
さっぱり、わからない。
まさに五里霧中。
そんな中、
パピーが巣箱から消えるという事件が発生!!
この時期、母乳の時間以外は、てんとパピーは離しておくようにしていました。
基本的にパピーの住まいは、リビングに置いた電気カーペットを敷いたダンボールの中です。
てんはリビングを自由に移動できるようにしているので、リビングに置いてあるダンボールも覗くことができるのですが、今日まではまったく近づこうともしませんでした。
ところが今朝、定時の授乳のときです。
ダンボールの覗くと、パピーの姿がありません。
えっ!
ええっ!!
ダンボールから脱走・・・?
フローリングの床で寝ていたら低体温になってしまう!
やばい!
とにかく、部屋の隅やテーブルの下を探します。
見つからない・・・。
・・・どこ??・・・
・・・
・・・
まさか! と思い、てんの寝床であるティピーテントの中を覗いてみます。
・・・
・・・
あっ、発見!!
・・・
うわあっ!
てんが、パピーを抱っこして、寝ている!
(てんは、パピーを抱っこしたかったのに、今までずっとがまんしていたんだ・・・)
パピーのダンボールは、夜はバスタオルでカバーをしていたので、私たちが寝ている間にタオルを取り払って、自分のところへくわえてきたのでしょう。

てんの母性がリミッターを超えてしまったのか?
もしくは、私たち人間のパッピーの世話ぶりがあまりにヘッポコなので、もうこいつらには任せておけないと思ったのか?
(意外と後者のような気も・・・)
でも、考えれてみると、母親と赤ちゃんが一緒にいるのが本来の姿。
てんも今日まで相当、自我を抑えていたに違いありません。
私たちは、
「ブルドッグは愚鈍なので、仔犬と一緒にしていると、ふとした隙にゴロンと転がって仔犬を圧死させてしまう」
ということを意識しすぎていて、動物の親子の本来のあり方を無視していたのでした。
母親が自分の赤ちゃんを想うのは当然のこと。
こんな当たり前のことを、完全にないがしろにしていた自分たちは、ただただ反省するしかありません。
よし! これからは自然な親子関係に戻してあげよう。
(と、こんな考えが後々、後悔を生むことになるのですが・・・)
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